丹沢遊山記 後編
=前回のあらすじ=
登山初チャレンジのワカメ店長と丹沢縦走を企てウキウキ気分で登山口に向かう一行。しかし、当日の丹沢には予定ルートの全面通行止めなど様々なトラップがまっていたのだっ!
そして、、、、。
檜洞丸までのルートを西丹沢自然教室からの「ツツジ新道」に変更し山道に取り付いた。
水平距離約4.8km、単純標高差約1000mのややきつい急坂をやや早いペースで登って行く。
一息つこうと立ち止まり振り返ると、すっかり冬の装いの富士山が私たちを遠くから見下ろしていた。
(写真では分かりにくいですが山中湖も見えました。)
【ツツジ新道からの富士山】

途中、遭難者の捜索に来たと思われるヘリが現れ、ホバリングしながら中腹を行ったり来たり、息を切らした関係者らしき人も我々を追い抜いて行った。(後に山小屋の人の話を聞くと遭難者はまだ発見されていないとの事だった)
気を抜いてはいけない…と、新ためて気を引き締める瞬間だった。
お昼過ぎになると我々も山頂に無事到着した。荷を降ろし休憩していると。。。ん?ネコがいる!こんな山岳地帯にネコがっ!やけにキレイな毛並みだが首輪もしてないし、厳しい環境で生活している者だけが持つ鋭い目つきをしている。檜洞丸の主なのでは?と一人心に思い、安全登山を主(ネコ)に感謝した。
【檜洞丸の主】

その後5分ほど下ったところにある山小屋に到着。その後の予定を確認する。時間があれば蛭ヶ岳まで行ってしまいたかったが日没の時間までに着けないと判断。今日はココで泊まることにした。
【ご飯の支度】

本日の宿泊客は私たちをいれて5人。内、素泊は3人。炊事場で炊飯をしていると人工的な異臭が漂って来た。。。あたりを見回す。
んん!!!!
あっ!! ス、スプーーーンっ!!!!!!!!!!!!!!
【熱でぐにゃぐにゃのスプーン】

ちょっとした気の緩みから、食事の要となる道具を融解させてしまったコトを反省しフリーズドライの鳥野菜粥を美味しくいただいた。
外に出ると、先ほど山頂で感謝の気持ちを伝えたネコが山小屋まで降りてきていた。きっと人が食べ物を持っているコトを知っているのだろう。だが決して一定以上の間合いを埋めさせてくれるコトは無かった
。主たるネコなだけに、自然界が弱肉強食であることも知っているかのようだった。
夕方には山塊全体が濃いガスで覆われ視界は無くなった。楽しみにしていた星空は皆無。翌日の天気は下り坂。。。
【次回予告】
寝坊して出遅れたピッケル率いる登山隊は、檜洞丸から蛭ヶ岳に到る今なお崩壊を続ける細く痩せた尾根を歩いていたっ!下はガスで視界が無く、滑落したらどこまで落ちてゆくのかもわからない!果たして登山隊は無事に100名山である丹沢山にたどり着けるのか!?
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